フランス概論 | ソムリエ試験教本まとめ
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このサイトでは、ソムリエ・ワインエキスパートの一次試験対策のまとめをしています。最新のソムリエ教本の要点をまとめていますので、問題集と合わせてご活用ください。
フランスの基本情報
フランスは、総面積が55万km²で、人口が6,700万人、GDPが2.9兆ドル(2021年)です。フランス本土は六角形をしており、"エキサゴン"と呼ばれます。北部はベルギーやルクセンブルク、東はスイスやイタリア、南西にはスペインがあります。また、大西洋や地中海に面しています。
政治体制と経済
フランスの政治体制は、1789年の大革命以降、共和制が続いています。最も権限の強い第五共和制は1958年からです。
ワイン産業について、752,935haのブドウ畑と45,785,051hlのワイン生産量があります。特に、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュ、ローヌの地域は世界的に有名です。
フランスのワインの歴史
ブドウ栽培は、紀元前6世紀にフォカイア人によって持ち込まれました。その後、古代ローマ人によって多くの地域で広まりました。特に、481年にはクローヴィスがフランク王国を建国し、カトリックがワインと結びついていきました。
中世にはローマ・カトリック教会が権力を拡大し、ワインの生産地が広がりました。特に、1789年のフランス大革命以降、ブルジョワジーによる市民の間でワインが普及しました。
A.O.C.とワイン法
フランスでは1935年にA.O.C.(原産地統制呼称)が制定され、原産地を名乗るためには厳しい基準が設けられました。
通常、赤ワインはN.A. (データなし)、H (赤ワイン)、r (ロゼワイン)、B (白ワイン)で表示されます。
A.O.C.成立の重要性
A.O.C.の設立は、ワインの品質向上と生産地の信頼性を高め、ワインとテロワールとの関係を強化するものです。今日のEU共通ワイン法A.O.P.に繋がる基盤ともなっています。
気候と風土
北緯42°〜51°に位置し、大西洋海流や地中海性気候の影響を受けています。ボルドーやロワール下流では海洋性気候、内陸部は大陸性気候です。また、土壌は地域ごとに異なり、多様なテロワールが形成されています。
ブドウ品種
フランスのブドウ品種には、白ブドウとしてシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、黒ブドウではメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンがあります。例えば、ピノ・ノワールはブルゴーニュで盛んに栽培されています。
主な産地の紹介
- ボルドー地方 - 海洋性気候で、特にメルロとカベルネ・ソーヴィニオンが有名。
- ブルゴーニュ地方 - ピノ・ノワールとシャルドネが主流。
- シャンパーニュ地方 - 発泡ワインが特徴で、主要品種はシャルドネとピノ・ノワール。
- アルザス地方 - リースリングなどの白ワインが知られています。
ワイン法の分類と例
ワイン法は、A.O.C.、I.G.P.(地理的表示保護)、Vin de France(地理的表示のないワイン)などに分けられます。
A.O.C.隷下のワインは、その地域の規定に従ったブドウを使用する必要があります。例えば、A.O.C. Roussillonなどが具体的例です。
ワインの品質分類
ワインの品質は、カリテ・シュペリュール(地域指定上級ワイン)や地域ごとの特性によって異なります。
記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。