ルーマニア | ソムリエ試験教本まとめ
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このサイトでは、ソムリエ・ワインエキスパートの一次試験対策のまとめをしています。最新のソムリエ教本の要点をまとめていますので、問題集と合わせてご活用ください。
ルーマニアの概要
ルーマニアはヨーロッパ南東部に位置し、東は黒海に面しています。面積は238,000 km²で、山と森林が3分の2を占め、ブドウ栽培に非常に適した地形です。ルーマニアの成立は1895年で、1918年にトランシルヴァニアとベッサラビアを合併して大ルーマニアとなりました。2007年にEUに加盟し、ワイン産業が改善される傾向にあります。2020年のワイン用ブドウ畑の面積は173,700haで、総生産量は3,957,700hlです。
ルーマニアのワインの歴史
ルーマニアのワイン造りは4000年前に遡ります。ダキア時代にはワイン文化が浸透しており、15世紀からコトナリ地方が名声を博しました。1880年にフィロキセラが発見され、農業に改革がもたらされる一因となりました。共産主義時代(1944年~1989年)には国営化され、大量生産を重視する方針が取られました。1989年以降、個人所有の畑が増加し、ワインの品質向上が図られ、特に2001年から約77%のブドウ畑が個人名義に戻りました。
ルーマニアの気候と風土
ルーマニアは北緯44度から48度に位置し、温暖な大陸性気候ですが、地域によっては冬は−20度まで下がることもあります。黒海の影響で冬が温暖な地域もあり、夏は30~35度の高温が見られます。年間降水量は400~600mmで、ブドウ栽培にとって良好な環境です。
主な土着品種
- Feteasca Alba: 古い品種で、エレガントな白ワイン。
- Feteasca Regala: 栽培しやすく、ボディがしっかり。
- Grasa de Cotnari: 貴腐ブドウとしての栽培に専門的。
- Tamaioasa Romaneasca: 古代ギリシャ由来で、甘口のワインが多い。
ブドウの国際品種
主な国際品種には、メルロ(10,994ha)、ソーヴィニヨン・ブラン(5,512ha)などがあり、ルーマニアでは多様な品種が栽培されています。
ワイン法と品質分類
ルーマニアのワイン法はEUの規則に準じており、現在34件のD.O.C.と12件のI.G.P.が登録されています。D.O.C.は原産地呼称、I.G.P.は地理的表示保護を示します。得られるワインには、テーブルワインやヴァラエタルワインも含まれます。
ワインの産地と特徴
- Dealurile Moldovei: 古いブドウ栽培地域で甘口白ワインが有名。
- Podisul Transilvaniei: ルーマニアで最も冷涼な地域。
- Dealurile Munteniei si Olteniei: 温暖な気候で多様な赤ワインが生産される地域。
代表的な地方料理
- Branza: 塩漬けのフレッシュチーズ。
- Zacusca: ナスやズッキーニのトマトペースト煮。
- Sarmale: お米と挽き肉をキャベツで包んだ料理。
- Ciorba: 酸味豊かなスープで、さまざまなバリエーションがある。
記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。