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スロヴェニア | ソムリエ試験教本まとめ

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このサイトでは、ソムリエ・ワインエキスパートの一次試験対策のまとめをしています。最新のソムリエ教本の要点をまとめていますので、問題集と合わせてご活用ください。

スロヴェニアのプロフィール

スロヴェニアは1991年に旧ユーゴスラヴィア北部から独立した国で、イタリア、オーストリア、ハンガリーと国境を接しています。国土面積は日本の四国程度で、西はアドリア海、北はアルプス山脈、東はハンガリー平原と多様な地形を有しています。

  • 緯度: 北緯45度30分から47度。
  • 年間平均気温: 11〜12℃。
  • 降雨量: 年間740〜1,000mm。

国内には約14,396haの公式登録ブドウ畑があり、生産者の90%は1ha未満の小規模生産者です。主に白ワインが造られており、全体の71%を占めます。

歴史

スロヴェニアのワイン造りの歴史は紀元前6世紀まで遡ります。ギリシャからの栽培・醸造技術が伝わり、ローマ時代には発展しましたが、6世紀にスラヴ民族の移住により一時衰退。その後、キリスト教の普及とともに再興しました。

  • マリボール🔗: 樹齢450年以上のブドウの樹があり、現在でも実を付けています。
  • フィロキセラ🔗禍: 19世紀末に被害を受け、現在の栽培面積へと縮小しました。
マリボール 写真
マリボール : 樹齢450年以上のブドウの樹があることで知られるスロヴェニアの地域。 (参照元)

気候と風土

スロヴェニアは多様な地形と気候を有しています。

プリモルスカ地域 写真
プリモルスカ地域 : スロヴェニアの主なワイン産地で、地中海性気候が特徴。 (参照元)

主なブドウ品種

スロヴェニアでは国際品種と土着品種を合わせて約50種が栽培されています。

  • ラシュキ・リーズリング (Laski Rizling): 1,773ha。
  • レフォシュク (Refosk): 1,331ha。
  • シャルドネ (Chardonnay): 1,163ha。
  • ソーヴィニヨン (Sauvignon): 1,154ha。
  • マルヴァジア (Malvazija): 970ha。
ラシュキ・リーズリング 写真
ラシュキ・リーズリング : スロヴェニアで栽培される白ワイン用のブドウ品種で、果実味が豊か。 (参照元)

ワイン法と品質分類

スロヴェニアのワイン法はフランス、イタリア、ドイツの影響を受けながらも独自性を持ち、品質基準が厳格です。

主要な分類

  • P.G.I. (地理的表示🔗保護): 地域の特徴を持つワイン。
  • P.D.O. (原産地呼称保護): 高品質な統制保証原産地産ワイン。
  • P.T.P. (伝統的ワイン): 地域特有のワインスタイルを定義する伝統的なワイン。

プレディカート

オレンジワイン

スロヴェニアはオレンジワインの先駆地として知られています。約60の生産者が存在し、2022年には世界初のオレンジワイン・フェスティバルが開催されました。

地方料理と食材

スロヴェニアの料理は地域ごとに特色があり、特に加工肉料理が多いです。

  • Kranjska klobasa: スロヴェニアを代表するソーセージ。
  • Štruklji: 生地にフィリングを巻いた料理で、甘味や塩味がある。
  • 魚料理: アドリア海近郊では魚のマリネやイカのグリルが人気。
Kranjska klobasa 写真
Kranjska klobasa : スロヴェニアの伝統的なソーセージで、豚肉を主成分としている。 (参照元)
Štruklji 写真
Štruklji : 生地にフィリングを巻いたスロヴェニアの料理。 (参照元)

ワインの産地と特徴

プリモルスカ地域

  • 特徴: スロヴェニアで最も温暖で、土着品種が多い。
  • 主要品種: レブラ (リボッラ)、レフォシュク。

ポドラウイエ地域

  • 特徴: 白ワインの産地として有名。
  • 主要品種: ソーヴィニヨン・ブラン、甘口ワイン。

ポサウイエ地域

  • 特徴: 最小の産地だが、Modra Frankinjaなどが豊富。
  • 代表的なワイン: Cviček (ロゼワイン)。

記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。

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