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スペイン – その他の産地 | ソムリエ試験教本まとめ

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このサイトでは、ソムリエ・ワインエキスパートの一次試験対策のまとめをしています。最新のソムリエ教本の要点をまとめていますので、問題集と合わせてご活用ください。

ガリシア州

ガリシア州はスペインの北西部に位置し、歴史的背景や独自の文化、気候などが特徴的です。このセクションでは、ガリシア州について詳しく解説します。また、ガリシア州が誇る多様なワインの生産と、その背景にも触れていきます。

圏プロフィール

  • 位置: スペイン北西部、南はポルトガル、東はアストゥリアス州とカスティーリャ・イ・レオン州と接しています。西から北は大西洋やカンタブリア海に面しており、自然環境が豊かです。
  • 州都: サンティアゴ・デ・コンポステラ。

歴史

  • ガリシア州はローマ帝国の植民地の後、西ゴート、ケルト、イスラムなどに征服され、多様な文化が交錯しました。
  • 9世紀にサンティアゴの遺骨が発見され、キリスト教の聖地とされ、以降この地は中世の巡礼者たちによって重要な文化交流の場となりました。

文化

  • 公用語はガリシア語で、ロマンス語の一種であり、州の文化を形作っています。ケルト文化の影響が色濃く残っており、独自の伝統が息づいています。
  • 伝統音楽ではバグパイプが使用され、特に地域の祭りやイベントで重要な役割を果たします。

経済

  • 漁業が主な産業で、リアス式海岸に沿った漁場が特徴です。ここでは新鮮な魚介類が豊富に採れ、地元の料理にも多く使われています。
  • また、製服業や金融サービスなども重要な経済要素として機能しています。特に世界的ブランドのサラが知られています。

気候

  • ガリシアは海洋性気候にあり、年間降水量は多く、特に冬季は温暖で、夏は涼しいのが特徴です。
  • 内陸部では気候が異なり、全体として穏やかな環境が育まれています。

ワイン生産量と主要品種

ガリシア州には5つのD.O.(原産地呼称)があり、登録された栽培面積は8,512ha、総生産量は442,558hlです。主要なブドウ品種は以下の通りです:

  • 白ブドウ: アルバリーニョ - 新鮮でフルーティな特徴があり、相性の良い魚介類との結びつきが強い。ゴデーリョ - しっかりした酸味とミネラル感が特徴です。
  • 黒ブドウ: メンシア - 果実味豊かで、特に赤ワインにおいてその個性を発揮します。
アルバリーニョ 写真
アルバリーニョ : スペイン・ガリシア州の主な白ブドウ品種で、フレッシュなワインを生む。 (参照元)
ゴデーリョ 写真
ゴデーリョ : ガリシア州で使用される白ブドウ品種、主に白ワインに使われる。 (参照元)

地方料理と食材

  • Pulpo a la Feira: ジャガイモに赤唐辛子とオリーブオイルをかけた料理で、地元の祭りでよく提供されています。
  • Caldo Gallego: キャベツやジャガイモを使った温かいスープで、家族の食卓に欠かせない一品です。
  • Empanada: 野菜やチーズを入れたパイで、特にお祝い事や集まりで楽しまれます。
  • Queso Tetilla: D.O.P.に指定されたチーズで、非加熱圧搾されており、クリーミーな食感が特徴です。
Empanada 写真
Empanada : 野菜やチーズを具にしたパイ、ガリシアの名物料理。 (参照元)
Caldo Gallego 写真
Caldo Gallego : キャベツやジャガイモを使ったガリシアのスープ。 (参照元)
Queso Tetilla 写真
Queso Tetilla : ガリシア州特産のチーズで、非加熱圧搾法で作られる。 (参照元)
Pulpo a la Feira 写真
Pulpo a la Feira : ジャガイモに赤唐辛子とオリーブオイルをかけた、ガリシアの伝統的な料理。 (参照元)
Peka 写真
Peka : 長時間に渡り肉を焼いた料理で、クロアチアの伝統的な調理法。 (参照元)

主要なD.O.ワイン

  • Rías Baixas🔗: ガリシア州の大西洋岸で、主にアルバリーニョを使用したフレッシュな白ワインが生産されています。特に海の恵みを活かした料理との相性が抜群です。
  • Valdeorras🔗: 「黄金の谷」とも称されるこの地域は、高品質な白ワインを生産し、地元品種のアンドロガルやメンシアが栽培されています。
  • Ribeira Sacra🔗: 古い修道院の影響を受けたこの地域では、主にゴデーリョとメンシアが有名で、段々畑で栽培される様子は非常に美しいです。
  • Monterrei🔗: 地中海性気候で、独特のミーニョ川周辺のワインが作られており、清涼感のある果実味が特徴です。
  • Ribeiro🔗: 歴史深いワイン生産地で、独特のトレイシャドゥーラ品種を使用した白ワインが知られています。」さらに、ロウレイロや他の地元品種も復活しており、その品質は高く評価されています。
Valdeorras 写真
Valdeorras : 高品質な白ワインを生産するD.O.、アンドロガルやメンシアが栽培される。 (参照元)
ミーニョ 写真
ミーニョ🔗 ポルトガル北西部に位置するブドウ産地で、ブドウ収穫量の14%を占める。 (参照元)
Monterrei 写真
Monterrei : 地中海性気候でワインが作られるD.O.、特徴ある味わいが楽しめる。 (参照元)
Rías Baixas 写真
Rías Baixas : ガリシア州のD.O.ワインで、主にアルバリーニョから作られるフレッシュな白ワイン。 (参照元)
Ribeira Sacra 写真
Ribeira Sacra : ガリシア州のD.O.ワインで、主にゴデーリョとメンシアを使用する。 (参照元)
Ribeiro 写真
Ribeiro : フィロキセラ以降も復活したガリシア州の伝統的なD.O.ワイン。 (参照元)

カタルーニャ🔗

カタルーニャ州は、スペインの北東に位置し、豊かな文化とワイン生産で知られています。このセクションでは、カタルーニャ州について詳しく解説します。

カタルーニャ 写真
カタルーニャ🔗 スパークリングワイン「カバ」の主要生産地 (参照元)

圏プロフィール

  • 位置: スペイン北東部、地中海に面しており、アラゴン州やバレンシア州と接しています。
  • 州都: バルセロナ。

歴史

  • フェニキア人やギリシャ人によるブドウ栽培が始まり、古代からのワイン文化が育まれました。
  • 1137年、アラゴンとの連合によって権力を増し、スペイン内戦において重要な役割を果たしました。

文化

  • カタルーニャ語が公用語で、独自の文化が発展しています。
  • アントニオ・ガウディなど、多くの芸術運動がカタルーニャから生まれ、地域の文化周期に影響を与えました。

経済

  • 第三次産業の割合が高く、特にカバを中心としたワイン生産が盛んな地域です。
  • 観光業も重要な経済要素で、多くの観光客が訪れるため地域経済に寄与しています。

気候風土

  • 沿岸部から中央盆地にかけては地中海性気候が広がり、温暖な気候を楽しむことができます。
  • ピレネー山脈近くでは山岳性気候が見られ、バラエティ豊かな気候がワイン作りにも影響を与えています。

ワイン生産量と主要品種

カタルーニャ州のD.O.は10あり、登録された総栽培面積は78,568ha、総生産量は551,421hlです。主要なブドウ品種は以下の通りです:

  • 白ブドウ: ナカベオ、パレリャーダ、チャレッロ
  • 黒ブドウ: ガルナッチャ、テンプラニーリョ、カリニェナ
ガルナッチャ 写真
ガルナッチャ : アラゴン地方が原産の黒ブドウ品種で、スペイン各地で栽培 (参照元)
チャレッロ 写真
チャレッロ : 酸味が特徴のカバの主要ブドウ品種で、100%使用のカバも増加。 (参照元)
テンプラニーリョ 写真
テンプラニーリョ : リオハの主要な黒ブドウ品種。 (参照元)
パレリャーダ 写真
パレリャーダ : 花のような香りを持つカバの主要ブドウ品種。 (参照元)

地方料理と食材

  • Zarzuela: 魚介類を豊富に使用した煮込み料理で、多くの伝統的なレシピがあります。
  • Pan con Tomate: トマトをスライスし、オリーブオイルをかけたシンプルながら美味しいパンです。
  • Escalivada: 焼いた野菜を使用したサラダで、特に夏に人気な一品です。
  • Fideuà: パスタを使ったパエリャスタイルの料理で、魚介類と共に楽しむことができます。
Escalivada 写真
Escalivada : 焼いた野菜の一品、カタルーニャの食文化に根付く料理。 (参照元)
Zarzuela 写真
Zarzuela : 魚介類を煮込んだ料理で、カタルーニャの伝統的な一品。 (参照元)
Pan con Tomate 写真
Pan con Tomate : トマトにオリーブオイルをかけたシンプルなパン、カタルーニャの名物。 (参照元)
Fideuà 写真
Fideuà : パスタを使ったスペインのパエリャ、特にカタルーニャで人気。 (参照元)

主要なD.O.ワイン

  • Priorato🔗: 高品質な赤ワインを生産し、カリニェナとガルナッチャが主要品種となっています。
  • Penedés🔗: カバが有名な地域で、チャレッロとマカベオが豊富に栽培されています。
  • Montsant🔗: スペインの地中海的な気候のもと、特徴的なワイン生産が行われてます。
  • Costers del Segre🔗: 標高の異なるブドウ栽培が行われており、特に高品質なワインが作られています。
  • Terra Alta: 白ワインの生産が主流で、特にガルナッチャ・ブランカが注目されています。
Costers del Segre 写真
Costers del Segre : 標高の異なる土地でのブドウ栽培が特徴的なD.O.。 (参照元)
Priorato 写真
Priorato : 高品質な赤ワインを生産するカタルーニャのD.O.。 (参照元)
Penedés 写真
Penedés : カバの主要産地で、白ワインも生産される地域。 (参照元)
マカベオ 写真
マカベオ : スパークリングワイン「カバ」の主要品種 (参照元)
Montsant 写真
Montsant : カタルーニャの重要なワイン産地で、独自のスタイルが形成されている。 (参照元)

マドリード州

マドリード州はスペインの首都マドリードが位置し、自治州として機能しています。この地域は歴史的、文化的に重要な役割を果たし、ワイン生産も行われています。ワインの生産は1561年にマドリードが首都になったことを契機に発展しましたが、都市の成長によりブドウ畑の面積が大幅に減少しています。

ワイン産地の特徴

マドリード州にはD.O.(原産地呼称)として「Vinos de Madrid🔗」が認定されています。このワインは、さまざまなブドウ品種や生産スタイルを代表しており、以下の地域に分かれています。

  • シエラ・デ・グレドス🔗古木のガルナッチャから高品質ワインが生産される地域で、特に新世代の生産者によるワインが注目されています。
  • マドリッド北部:この地域は特に新興の生産者たちによって革新的なワインが生産され、注目を集めています。
  • 南部および東南部:ここでは多様な気候と土壌条件が集まり、独自の特徴を持つ多様なワインが造られています。
シエラ・デ・グレドス 写真
シエラ・デ・グレドス : 古木のガルナッチャから高品質ワインが生産される地域。 (参照元)
Vinos de Madrid 写真
Vinos de Madrid🔗 マドリード州の原産地呼称で、多様なブドウ品種からワインが生産される。 (参照元)

気候と地質

マドリードの気候は大陸性で、厳しい夏の暑さと寒い冬が特徴です。年間降水量は461〜658mmで、日照時間は約2800時間と非常に多いです。このため、ブドウ栽培に適した条件が揃っています。土壌は花崗岩、砂質、粘土質が含まれ、これらがワインに特有の風味や香りを与えています。

主要なブドウ品種

マドリード州で主に栽培されているブドウ品種には以下のものがあります。

  • 白ブドウ:アイレン、マカベオ
  • 黒ブドウ:テンプラニーリョ、ガルナッチャ

地元料理と食材

マドリード州の食文化にはいくつかの特産料理があります。

  • コシード:ヒヨコ豆入りの煮込み料理で、地元住民に愛されています。
  • カジョス:牛の内臓を煮込んだ料理で、味わい深い一品です。
  • チュロス:細長い揚げパンで、特にホットチョコレートと共に供されることが多いです。
カジョス 写真
カジョス : 牛の内臓を煮込んだスペインの料理で、豊かな風味が特徴。 (参照元)
コシード 写真
コシード : ヒヨコ豆を使ったスペインの伝統的な煮込み料理。 (参照元)
チュロス 写真
チュロス : 細長い揚げパンで、主に朝食やデザートとして楽しまれる。 (参照元)
Meze 写真
Meze : 多様な前菜を少量ずつ楽しむギリシャの食文化のスタイル。 (参照元)

D.O.(原産地呼称)

「Vinos de Madrid」は、1561年以降、マドリードが首都になった後に発展したワイン産業を基にしていますが、都市の発展によってブドウ畑は激減しています。このD.O.は多様な土壌と気候条件を背景に、品質向上が推進されてきました。実際、以前は赤ワインとロゼワインのみがD.O.として認められていましたが、2019年には白ワインの生産も認められるようになりました。

主要なワイナリー

以下に代表的なワイナリーを紹介します。

  • Campo de La Guardia:トレド県の81haの畑を持つワイナリーで、質の高いワインが特徴です。
  • Casa del Blanco:歴史ある19世紀から続くワイナリーで、地元のワイン文化の一翼を担っています。
  • Finca Elez:標高1000m以上に位置する42haの畑があり、高地特有の気候条件を活かしたワイン作りが行われています。
Casa del Blanco 写真
Casa del Blanco : 19世紀から続く歴史あるワイナリー。 (参照元)
Campo de La Guardia 写真
Campo de La Guardia : トレド県にある81haの畑を持つワイナリー。 (参照元)

ワインの変化

近年、醸造技術や設備の向上によって、マドリード州のワイン生産者は市場で注目されるようになりました。特に古木のブドウから生産されるワインは、高品質でコストパフォーマンスの優れたものと評価されています。生産者たちは伝統に基づきながらも、新しい技術を導入し、国内外の消費者のニーズに応える努力を続けています。

ナバーラ州の概要

ナバーラ州は、ピレネー山脈のふもとに位置し、州都はパンプローナです。北部には高地があり、近隣の州にはバスク州、ラ・リオハ🔗州、アラゴン州が接しています。ナバーラは、かつてのパンプローナ王国を前身としており、800年代前半からの豊かな歴史を持つ地域です。この地域は独自の文化や伝統を育んできました。

ナバーラ 写真
ナバーラ🔗 スペイン北部の州で、ワイン産業が盛ん。 (参照元)
Navarra 写真
Navarra🔗 スペイン北部のワイン産地で、多様なワインが生産される。 (参照元)
ラ・リオハ 写真
ラ・リオハ🔗 アルゼンチンの伝統的なワイン生産地域 (参照元)

歴史的背景

ナバーラ王国は、ピレネー山脈を挟んでフランス側にも領土を持っていました。800年代に興ったこの王国は、シャンパーニュ伯がナバーラ王だった時代もありました。そのため、フランスからブドウ品種や醸造技術がもたらされ、州内のワイン生産は重要な役割を果たしてきました。しかし、1890年にフィロキセラ🔗が発生し、ブドウ畑の面積は約5,000haから1905年には僅か700haにまで激減しました。これにより、当時存在した約80種のブドウ品種の80%が失われ、ナバーラのワイン産業は長い間財政的な困難に直面しました。

シャンパーニュ伯 写真
シャンパーニュ伯 : かつてナバーラ王国を統治していた貴族 (参照元)

ワイン業界の復興

ナバーラでは長らくバルクワイン・ビジネスが中心でしたが、1950年代にロゼワインの輸出が成功を収め、その存在感が高まりました。1980年代には、生産者が豊かな風土を活かし、国際市場で認められる高品質の赤ワインを造る努力を始めました。特に、ボルドー系やその他の外来品種を導入することで、ナバーラのワイン製造は革新を遂げ、品質向上が図られました。近年においては、固有品種のガルナッチャが再評価され、高品質ワインの生産に注力する動きが見られています。ナバーラのワインは、多様な土壌と気候条件を活かして、赤、ロゼ、白、スパークリングワイン🔗と様々なスタイルで生産されています。

ナバーラ州の気候と地形

この地域は、北部には高標高の山岳地帯が広がり、中部は地中海性気候、南部は乾燥した大陸性気候が見られます。土壌は泥灰土、粘土質、砂質など多様であり、州内における気候のバリエーションは非常に豊かです。これにより、異なるスタイルのワインが生産されるため、ナバーラはダイナミックなワイン産地として知られています。

主要なワインと生産者

  • ナバーラD.O.(登録栽培面積:10,412ha、総生産量:461,994hL)
  • 生産量の約60%が赤ワインであり、30%がロゼワイン、9%が白ワイン、1%がスパークリングワインを占めます。ナバーラD.O.には、リベラ・アルタ、リベラ・バハ、ティエラ・エステリヤ、バイリザルベという4つのサブゾーンがあり、各地域ごとに異なる特色があります。
  • 代表的なブドウ品種は、赤ワインではテンプラニーリョ、ガルナッチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、白ワインではシャルドネ、ビウラ、マルバシアなどがあります。
  • 代表的ワイナリー:ボデガス・イラチェ、パゴ・デ・アリンサノ、フィンカ・ボランディン
ボデガス・イラチェ 写真
ボデガス・イラチェ🔗 スペイン・ナバーラ州にある有名なワイナリー。 (参照元)

料理と食文化

ナバーラ州の料理には、地元の新鮮な食材を用いたさまざまな伝統料理があります。中でも、ロドーサの赤ピーマンやベニカルロのアーティチョークを使用した野菜の煮込み料理「Mhestra de Verdures」が人気です。さらに、ナバーラ特産のD.O.P.チーズ「Idiazabal」は、質が高く多くのワインと良く合います。また、もう一つの有名なチーズとして、ロンカル渓谷で製造される「Roncal」があります。

Idiazabal 写真
Idiazabal : スペインのナバーラ州で作られる羊の乳から作られるチーズ。D.O.P.認証を受けている。 (参照元)

アラゴン州の概要

アラゴン州は、スペイン北部、ピレネー山脈のふもとからメセタの東側まで広がっています。州都はサラゴサで、周囲の州にはナバーラ州、ラ・リオハ州、カタルーニャ州、カスティーリャ・イ・レオン州が接しています。

歴史的背景

1137年にアラゴン女王とバルセロナ伯の結婚によりアラゴン・カタルーニャ連合王国が成立しました。また、1469年にはイスラム教徒の追放が行われ、ワイン産業は協同組合主導で発展していきました。

アラゴン州の気候と土壌

この州は、ピレネー山脈の南側とイベリコ山系に位置し、エブロ川が流れています。気候は大陸性にあたり、土壌は石灰質が多く、比較的乾燥した環境が広がっています。これにより、アラゴン州は独自のワインスタイルを形成しています。

主要なワインと生産者

Calatayud 写真
Calatayud🔗 アラゴン州のワインD.O. (参照元)
Carinena 写真
Carinena🔗 アラゴン州のワインD.O. (参照元)
Campo de Borja 写真
Campo de Borja🔗 アラゴン州のワインD.O. (参照元)
Somontano 写真
Somontano🔗 アラゴン州のワインD.O. (参照元)

バスク州の概要

ピレネー山脈の西に位置するバスク州は、独自の文化と言語(バスク語)を持ちます。州都はビトリアで、リオハ・アラベサ🔗地区もその一部に含まれます。

リオハ・アラベサ 写真
リオハ・アラベサ🔗 リオハの3つのゾーンの一つ。 (参照元)

歴史的背景

中世から近世にかけてバスク人が権力を持っており、フランコ独裁政権による弾圧を経験しました。近年では観光業や経済が発展し、さらなる成長が期待されています。

バスク州の気候と土壌

カンタブリア海からの影響を受けて、この地域は温暖で降水量が多い特徴があります。土壌は粘土質や石灰質が見られ、農業に適しています。

主要なワインと生産者

  • 代表的ワインはチャコリ(Txakoli)です。
  • 主要ブドウ品種にはHondarrabi Zuri、Hondarrabi Beltzaがあります。
Hondarrabi Zuri 写真
Hondarrabi Zuri : バスク地方で多く使われる白ワイン用のブドウ品種。酸味が特徴。 (参照元)
Hondarrabi Beltza 写真
Hondarrabi Beltza : バスク地方の赤ワイン用ブドウ品種で、果実味豊か。 (参照元)
チャコリ 写真
チャコリ🔗 バスク地方で生産される微発泡性の白ワイン。酸味が強いのが特徴。 (参照元)

バレンシア州の概要

バレンシア州は地中海に面しており、州都はバレンシアです。歴史的にはフェニキア、ギリシャ、ローマの影響を受けながら、多様な文化を育んできました。

歴史的背景

1538年のアラゴン王の十字軍による征服後、バレンシアはアラゴン・カタルーニャ連合王国に組み込まれることとなりました。この時期に多くの文化や技術がもたらされました。

主要な料理と食材

  • バレンシア州の有名な料理には、パエリア(Paella)やトゥロン(Turrón)が含まれます。
  • 主要なブドウ品種にはモナストレル、テンプラニーリョがあります。
トゥロン 写真
トゥロン : スペインの伝統的なお菓子で、ナッツとハチミツを使ったもの。 (参照元)
パエリア 写真
パエリア : スペインの代表的な米料理 (参照元)
モナストレル 写真
モナストレル : スペイン原産の赤ワイン用ブドウ品種で、濃厚な風味が特徴。 (参照元)

エクストレマドゥーラ州の概要

スペイン南西部に位置するエクストレマドゥーラ州は、部族の農業が盛んであり、特にイベリコハムが有名です。

歴史的背景

この地域はローマ帝国下のルシタニア地方で有名であり、コンキスタドールの拠点となりました。

主要なワインと生産者

  • D.O.にはリベラ・デル・グアディアーナがあり、主要ブドウ品種にはアラリヘ、バルディーナ、テンプラニーリョが使用されています。

キーワードリスト

  • ナバーラ🔗
  • アラゴン
  • バスク
  • バレンシア
  • エクストレマドゥーラ

記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。

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