ソムリエ/WE試験

ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強法

ソムリエ・ワインエキスパートを取りたい!だけどどうやって勉強したらいいかわからない!という方へ

実際に色んなソムリエ・ワインエキスパートを合格者を見てきた筆者が、みなさんがどんな勉強方法をしていたのかを客観的に紹介しつつ、それらを踏まえておすすめの勉強方法まで紹介します。

ソムリエ・ワインエキスパート試験を受験しようと考えている方、受験申込したがどう勉強したらよいかわからない方、今の勉強方法で行き詰まっている方、ぜひご覧ください。

学習方法

今までソムリエ・ワインエキスパートを受験してきた方を何人も見てきましたが、学習方法としては「ワインスクールに通う」「オンラインスクールに通う」「ネットや市販の教材を使用する」「Youtube」に収斂されると思います。二次試験のみ、「ワインバーでテイスティングの練習をする」というものが入ります。

1. ワインスクールに通う

王道の学習方法です。都内などでは複数のワインスクールが試験対策講座を開設しており、そこに受験生が殺到します。都内でソムリエ・ワインエキスパートを受験するという人は、半分以上、ワインエキスパートに限って言えば7,8割くらいこのパターンなのではないかなというほどです。

  • メリット
    • 学習カリキュラムが用意されているため、体系的に学べる。
    • ワインテイスティングも実践的に学べる。
    • 同じクラスのワイン好きな仲間ができ、モチベーションを保ちやすい。
  • デメリット
    • スクール代が高い(10〜20万円ほど)
    • 都市部にしかないので、地方在住だとそもそも通学できない

2. オンラインスクールを受講する

最近は、オンラインでも受験対策講座を提供するスクールが出てきており、オンラインのスクールを選択する人が増えている印象です。特に、近くにワインスクールがない地方の方が、この学習方法を選択する人が増えています。

  • メリット
    • 学習カリキュラムが用意されているため、体系的に学べる。
    • ワインが小瓶で郵送されるため、ワインテイスティングも実践的に学べる。
    • 時間、場所選ばずに学習できる
  • デメリット
    • オフラインのワインスクールと比較して、受験生同士の交流は少ない
    • 費用もそれなりにかかる(5〜10万円)

3. ネットや市販の教材を使用する

金銭的余裕がない、自分のペースで勉強したい、という方は、スクールに入らずに教本や市販の教材、ネットに落ちている情報のみで受験に挑んでいます。色んな方とお話させていただきましたが、一次試験はスクール通わなかったよという人も、1割くらいはいる印象です。

  • メリット
    • 時間、場所選ばずに、自分のペースで学習できる
    • 費用が安い
    • 問題演習を通じて理解が深まる
    • 必要な情報をピンポイントで得ることができる
  • デメリット
    • 情報が分散されているため、自分で体系立てて勉強しなければいけない
    • 受験生同士の交流はない

4. Youtube

上と若干被りますが、最近では試験勉強用のYoutubeも多くあがっています。そのため、学習の参考にする人も多くなっています。

  • メリット
    • 無料で体系的に学ぶことができる
    • 時間、場所選ばずに、自分のペースで学習できる
    • 必要な情報をピンポイントで得ることができる
  • デメリット
    • 問題演習ができないため、記憶定着に限界がある
    • 深い知識を得るには限界がある。

5. ワインバーでテイスティングの練習をする

二次試験は、実践経験の数をこなすことが大事です。そのため、ブラインドでワインをテイスティングする必要がありますが、それを一人で行おうとすると大変です。スクールで練習する以外にも、ワインバーに通って練習する方法もあります。

  • メリット
    • 自分のペースで学習をすることができる
    • 練習費用が安い場合が多い
  • デメリット
    • 二次試験の解答まで面倒を見てくれるところが少ない

おすすめの勉強方法

都市部在住の方

都市部に住んでいる方にとって最大のメリットは、ワインスクールへのアクセスがしやすいことです。都内や主要都市には複数のワインスクールがあり、試験対策に特化した講座を受講できます。ワインスクールでは、筆記試験だけでなく、二次試験で求められるテイスティング技術も実践的に学べるため、効率的にスキルを習得できるでしょう。また、同じクラスの仲間と学びながら切磋琢磨できる環境は、モチベーションの維持にも役立ちます

さらに、スクールで学んだことを復習する場として、ネット教材や市販の問題集を活用するのも効果的です。都市部では多くのワインバーが存在するため、二次試験対策としてブラインドテイスティングの練習を行う場にも困りません。スクールで学びつつ、ワインバーでの実践練習を組み合わせれば、試験対策は万全です。

地方在住の方

地方に住んでいる方にとって、オンラインスクールは非常に有効な選択肢です。近年、オンラインスクールでも高品質な試験対策講座が提供されており、体系的な学習カリキュラムや郵送される小瓶のワインを使ったテイスティング練習が可能です。時間や場所に縛られず、自宅から気軽に受講できる点は大きな魅力です。

また、オンラインスクールだけでは不安という方は、ネットや市販の教材を組み合わせるとよいでしょう。特に一次試験対策では、たくさんの練習問題を解くことで知識を深められます。さらに、ワインバーが近くにない場合は、オンラインで購入したワインを使って自宅でテイスティング練習を行いましょう。仲間がいない環境でも、オンラインのコミュニティやSNSで他の受験生と交流し情報を共有する方法もあります

みんなで一緒に勉強したい方

「みんなで一緒に勉強したい」と感じる方には、ワインスクールへの通学が最適です。スクールでは同じ目標を持つ仲間と出会え、自然と交流が生まれます。一緒に授業を受けるだけでなく、休み時間や授業後に情報交換をしたり、試験に向けて励まし合ったりすることで、孤独を感じることなく勉強を続けられるでしょう。

もしスクールに通えない場合は、オンラインスクールやSNSを活用するとよいでしょう。最近ではオンライン上で勉強会を開く受験生も増えており、Zoomなどを使って互いにテイスティングの感想を共有したり、クイズ形式で知識を深めるといった活動も可能です。さらに、実際の練習場所としてワインバーを訪れ、仲間とブラインドテイスティングを試みるのもおすすめです。一人で勉強するよりも、楽しく学びを深めることができるでしょう。

自分のペースで勉強したい方

自分のペースで勉強を進めたい方には、一次試験対策としてネットや市販の教材を活用する独学がおすすめです。この方法は、好きな時間に自分のペースで学習を進められるため、仕事や家庭の都合に合わせてスケジュールを調整しやすいというメリットがあります。ソムリエ教本や問題集を中心に、出題傾向を把握しながら効率的に学習を進めることが可能です。また、YouTubeの試験対策動画を活用すれば、無料で体系的な知識を得ることができます。一次試験は知識が問われるため、これらのリソースを組み合わせるだけでも十分に対応できるでしょう。

ただし、二次試験(テイスティング試験)に関しては実践経験が非常に重要です。テイスティングは感覚的なスキルが求められるため、一人で練習するのは限界があります。特に香りや味覚の感覚を磨くには、他の人の意見や経験を共有することが大切です。そのため、二次試験のためだけでもワインスクールに通うことをおすすめします。

もしスクールに通うことが難しい場合は、ワインバーを活用するのもよい方法です。特にブラインドテイスティングを行えるバーでは、実際の試験を想定した練習が可能です。さらに、ソムリエやワイン愛好家と交流することで、独学では得られない知識やヒントを得られるでしょう。これらを組み合わせることで、一次試験の独学スタイルと二次試験の実践的な学習をバランスよく進められるはずです。

自分のペースを保ちながらも、必要な部分ではスクールやワインバーを利用し、効率的かつ実践的な学習を取り入れることで、合格の可能性を大きく引き上げることができます。

おすすめのワインスクール

Academy du Vin(アカデミー・デュ・ヴァン)

言わずとしれた有名ワインスクールです。青山、銀座、大阪に校舎があります。ワインエキスパート合格者のうち3人に1人はアカデミー・デュ・ヴァンの受講生であるくらい、大きなスクールです。

有名なワイン講師も多数在籍しており、盤石なスクールです。

年間を通して無料体験講座を行っているので、ぜひ一度体験してみてください。以下PR。

Lecole du Vin(レコール・デュ・ヴァン)

渋谷・新宿に拠点を構えている、有名ワインスクール。こちらも有名講師を多数抱えており、合格率が高いことで有名です。

YoutubeのBlind Wine Tastingにも出演されている山川智美先生も、レコールで受験対策クラスを持っていますので、ぜひご覧ください。

Wine plus College(ワインプラスカレッジ)

広尾にあるワインスクール。上2つに規模は劣るものの、手厚いサポートで知られるワインスクールです。

YoutubeのBlind Wine Tastingにも出演されている鈴木明人先生も、テイスティングの講座を持っていますので、ぜひご覧ください。

おすすめのオンラインスクール

VINOTERAS

2024年時点ではほぼ一択なのではないかというほどオンラインワインスクール市場を席巻しているのが、このVINOTERAS。こちらも有名講師を抱えており、オンラインの講座を展開しています。ワインも小瓶に詰めて郵送してくれるので、テイスティング試験対策もオンラインで行うことが出来ます。

VINOTERASは、YoutubeのBlind Wine Tastingの運営元でもあります。

以下、PRです。

おすすめの教材

The Planet of Wine

本サイトです、はい。

長年教育業界にいた経験(と自分の勉強スタイル)から、試験において一番重要なのは繰り返しの問題演習だと思っているため、問題集のみ作成しています。逆に教本の要点まとめなどは作る気はありませんので、他サイトをご参照ください。

ただ反復練習するために必要な、問題の量と自己完結性は重視しているため、問題量は5,000問、かつ全問解説付きで提供しています。受験のプロが、自分が使いたい問題集をコンセプトに作成しているものですので、ぜひ試しに使用してみてください。

ワイン受験.com

言わずとしれた、山崎先生の有名ワイン受験対策サイトです。対策講座から問題集まで揃っており、こちらのサイトだけで試験を突破している方も大勢います。

元祖独学勢のためのサイトです。

WINE ブラインドテイスティングの教科書

Blind Wine Tastingに出演している鈴木明人先生の著書です。ブラインドテイスティングを科学的アプローチで解説している本ですが、ソムリエ・ワインエキスパート二次試験に頻出のコメントも科学的アプローチから解説している、自分の知っている限り唯一の本です。

これを読めばテイスティングに自信が持てるようになるはずです。

科学的アプローチからワインを理解して品種を当てる

おすすめのYoutube

語呂ワイン

一次試験は暗記する項目がとても多いですが、それらを語呂合わせで覚えましょうというコンセプトのチャンネルです。

とみワイン Youtube

こちらも、一次試験の暗記のための語呂合わせコンテンツです。チャンネルを運営している富田先生は、レコール・デュ・ヴァンの先生でもあります。

Blind Wine Tasting

ブラインドテイスティングをひたすらし続けているチャンネルです。ブラインドテイスティングのプロたちが、二次試験対策にもなるコンテンツを作成しています。

ソムリエ佐々木

VINOTERASも講師を勤めている佐々木健太先生のYoutubeチャンネルです。二次試験のHow toが動画の中に全て詰まっています。

もんワイン

WSET Diplomaを取得されたもん先生のテイスティング試験対策のチャンネルです。二次試験の解き方をロジカルに解説してくれています。

おすすめのワインバー

ブラインドテイスティングを行えるおすすめのワインバーは、別ページにまとめています。ブラインドテイスティングを行える都内の店を多く載せた唯一無二のリストです。

まとめ

ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強方法には、さまざまな選択肢があり、それぞれのライフスタイルや学習スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。本記事では、受験者が活用できる幅広い学習方法を網羅し、それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説しました。さらに、都市部や地方、グループ学習派や独学派など、さまざまな背景を持つ受験者に応じたおすすめの組み合わせもご紹介しました。

試験合格に向けて、最も大切なのは「自分に合った方法で継続すること」です。合格を目指して孤独を感じることなく楽しく学べる環境を整えることで、より充実した学習体験を得ることができます。そして、試験を通じて得た知識やスキルは、試験後のキャリアやワインライフをより豊かにしてくれるでしょう。

最後に、ソムリエ・ワインエキスパート試験は確かに難関ですが、正しい学習方法と実践的なトレーニングを積み重ねれば必ず道は開けます。ぜひ本記事を参考に、自分に最適な学習プランを見つけ、合格を目指して頑張ってください!

当サイトでは、ソムリエ一次試験に向けたオリジナルの問題集を提供しています。どんな問題が出題されるのか、ぜひ体験してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です