余韻
余韻とは
ワインは飲み込んだ後も、口の中や鼻腔に風味が残ります。ワインの余韻とは、この液体がなくなっても口の中や鼻腔に残り続ける風味のことを指します。
ワインの余韻の長さは、口の中にどのくらいの間この風味が残るかで判断されます。
余韻の長さは、 品種個性やぶどうの実の成熟度合い、醸造方法、ボリフェノール含有量からアルコール度数など、様々な要素が複雑に作用して決定されます。
余韻の長さを変える要因は多岐にわたりますが、一般的に余韻の長いワインはよいワインであるとされています。
ワインを飲み終わってもなお風味が残り続けるのは、良いワインの証です。安価なワインは早く風味が消えてしまいますが、高価なワインはいつまでもいつまでも口の中に風味が残ります。
自分もワインの品質を判断する際に一番の基準としているのが、この余韻の長さです。
余韻の表現
ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験では、余韻は以下の用語の中から選択します。
- 短い
- やや短い
- やや長い
- 長い
白ワイン、赤ワイン共に「やや短い」「やや長い」が解答として選ばれることが多いですが、明確な規則はありません。大雑把な傾向として、アルコール度数が高く、成熟度合いが高いワインほど余韻が長い傾向にありますが、例外も多数存在します。
そのワインを飲み込んだ後、どの程度風味が残るかだけが判断基準です。
CALERA Central Coast Pinot Noir
アメリカ、ワシントン州、セントラル・コーストのピノ・ノワールです。CALERAは、カリフォルニアのロマネ・コンティと称されるアメリカで注目の生産者です。
外観の鮮やかなルビーは仄かにオレンジのトーンを見せています。フレッシュなストロベリーやラズベリーに、ゼラニウムやバラなど華やかで艶やかな香りが印象的です。シナモンやバニラ、そしてアールグレイやマーマレードのニュアンスも感じられ、香りの要素に富んでいます。口当たりは流れるようで、タンニンはとてもシルキーに感じられます。アルコール感に助長され果実感が口の中に溢れます。そして印象的なのは、宝石を飲み込んだ後もいつまでもいつまでも鼻腔に抜ける美しい風味です。「長い」余韻を楽しめる一本です。
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